2011年01月18日

『ダイイング・アイ』東野圭吾

「ダイイング・アイ」光文社

図書館で借りて読んでみました。
いつも東野さんの本は借りられていて
殆ど書棚にないんですが、偶然この1冊があって
読んだことがないので借りてみましたが、

サスペンス?ミステリー?ホラー?
どれに当てはまるのか。

一気に読みましたが、内容は予想より期待外れでした。

プロローグの交通事故のシーンが
一番印象に残っています。
人が事故で死んで行く様子と
死んで行く気持ちのシーンが強烈でした。

交通事故で妻を亡くしてしまった夫が
事故を起こした相手(雨村慎介)を襲って復讐を遂げ、
自室で自殺してしまいます。
雨村はなんとか命を取り留め助かりますが、
過去に起こした交通事故だけを思い出せずにいます。

少しずつ事故の記憶を取り戻していき、
同居の女性が行方不明、雨村の前に突然瑠璃子と言う
妖しい女性が現れます。
雨村を誘惑し監禁しますが、事故の記憶を取り戻した雨村は、
本当に事故を起こした前の店の人間に会いにいきます。

自分はお金を貰い身代わりになった事を思い出し、
瑠璃子も変装していた仕組まれた女性だった事が判明。

マネキンを開発デザインしていた事故の遺族の夫は、
亡くなった妻そっくりのマネキンを作り、
人間そっくりの恐ろしい目をしたマネキンを完成。

復讐して自殺したけど、実は本当に事故を起こした
本人ではなかった事を知ったらどう思うんだろう。

雨村が身代わりになって記憶喪失になって、
瑠璃子も現れたけど、瑠璃子の存在が解りにくかった。
事故で死んだ妻が、絶対に私を轢いた男を忘れない!
と復讐心があって、取り憑いたと言うのも理解出来るけど、
もう1つおもしろさがなくて、期待はずれでした。
図書館で借りて読んで正解でした。

これを読んでいて、怖いマネキンを想像してしまい、
夜中に読んでいたので怖くなりました。
人間の魂が宿っているようなマネキンを想像すると、
本当に怖くて気持ちが悪い、夜には見たくないなあ。

夜中に1人で読まない方が無難です。


posted by 葉月 at 20:38 | TrackBack(1) | 小説(東野圭吾) | 更新情報をチェックする

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「ダイイング・アイ」東野圭吾
Excerpt: 交通事故で死亡した女性。 死にゆく者の目が起こすホラー調ミステリー。      主人公は30歳のバーテン、雨村慎介。 1年半前に交通事故を起こした。 彼がいる店に、弊店間際ある男がやってきた。 ..
Weblog: りゅうちゃん別館
Tracked: 2014-09-06 17:10
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