2012年01月29日

『境遇』湊かなえ

「境遇」双葉社

2時間のドラマで放送されていました。

ドラマ用に書き下ろされた小説のようで、
ドラマ用として書いたのでしょうか。

絵本付きの限定版も書店でみましたが、
限定付きで読んでいないので、絵本は見てません。

あっさりめな感じで、一気に読んでしまえます。

単行本の表紙も、この絵本のような感じ。


それぞれ施設で育ち、大人になった二人の女性、
高倉陽子と相田晴美。

陽子は、親に青いリボンを結びつけられ
施設で預けられたエピソードを、
絵本にして、5歳の息子に読み聞かせていた。
その話を少し変えて出版され、
有名女優の感想がのり本が売れるようになり、
賞をもらうまでになった。
養父母に大事に育てられ、代議士の家に嫁ぎ
息子も一人いて幸せな生活を送る陽子。

ある日、息子が誘拐され脅迫状が届き、
世間に公表しろと書いてある。

陽子の夫である議員の不正献金の事か、
陽子の境遇の事なのか。

2週間ほど前から、陽子の周辺で年配の女性を
よく見かけるようになる。
陽子はもしかしたら、自分の母親ではないかと思い、
晴美もその事実を調べますが・・・。

新聞記者でもある晴美が
陽子の依頼を受け調べますが、
二人が産まれた時期に起きた殺人事件にあたり、
陽子が加害者の娘で、晴美が被害者の娘では
ないかと誰もが思ってしまう。

陽子もTVの生番組で、自分は殺人者の娘であると公表。
息子をかえしてほしいということと、
自分は賞をもらうような人間ではないと自覚する。
夫にも迷惑をかけると離婚を申し出ます。

でも夫は、ずっと昔からその事実を知っていた。
陽子を愛しているから何も言わず結婚し、
その事実を知った陽子は驚きます。


TVで公表した事実を見た年配の女性は、
心臓が悪く入院していて誘拐は無理。


晴美は、自分が陽子の息子を誘拐したと告白。
陽子は信じられなかった。


何故そんな事をしたのか・・・
不公平だから・・・とか、もう一つ理由が弱いような。
でも、そんな事で誘拐したくなるとか、
そう思う事もあるものかもしれない。

ドラマっぽい感じのストーリーに思えました。
ドラマ用じゃなかった、もう少し違ったのかなあ。

なんか、こうもう一ひねり欲しいというか、
あっさりな感じがしました。
もう少し、なにか強烈なものが欲しかったです。

購入迷ったけど、買わずに図書館で借りて読んでよかったかも。



書き下ろし、雑誌掲載の連載、ドラマ前提での小説、
小説家ではないから解りませんが、

それぞれ気持ちが変わってしまいながら書くのかな。
それとも左右されずに書くものなのかな。

ドラマなんかだと、こういう感じがいいとか
いろいろ注文もありそうな気がしますが。


原作付きのドラマだと設定が必ず変わってしまうので、
あまりドラマは見ないんですが、
本によっては気になります。


湊かなえさんの本はけっこう読んでいますが、
今回のは、もう一ひねり欲しかった!


posted by 葉月 at 23:29 | TrackBack(1) | 小説(女性作家) | 更新情報をチェックする

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「境遇」湊かなえ
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Weblog: りゅうちゃん別館
Tracked: 2013-03-03 17:06
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