2014年01月21日

『夢幻花』東野圭吾

「夢幻花」PHP研究所

装丁が素敵です、表紙の朝顔がきれいで印象的。

帯に書いてありました東野さんのコメント。

「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」

このコメントで期待しながら読みました。

コメントの他に、もう一つ帯に書いてあった言葉。

「黄色いアサガオだけは追いかけるな」

黒のカバーに、朝顔が映える表紙がきれい。


水泳のオリンピック候補となるも体調を悪くし引退した秋山梨乃は、
自殺した従兄の葬儀で、祖父の秋山周治と話をして心が癒やされる。

梨乃は1人で暮らす祖父の自宅に遊びに行くようになり、
趣味で丁寧に育てている植物を、ブログに載せる手伝いを始めます。

いつものように遊びに行くと、祖父が何者かに殺され、
梨乃が第一発見者になってしまいます。

捜査を始めた早瀬刑事は、かつて自分の息子が万引きで疑われ、
疑いをはらしてくれたのが周治でした。
早瀬は懸命に犯人をつきとようとしますが…。


祖父が生前、黄色いきれいな珍しいと思う花を
ブログに載せて公開しようと言い出すも、
祖父は頑なに反対し、そのままになっていました。
その黄色い花の鉢植えがなくなっている事に気づいた梨乃。

思い切ってブログに載せて公開すると、
会社員と名乗る蒲生要介が、この花には関わらないほうがいいと警告します。、
要介の自宅へ行き、そこで弟の蒼太と出会い、
2人で黄色い花の事を解明しよとします。
梨乃は五輪候補だったので、蒼太に身元がわかってしまいます。
要介は会社員ではなく、実は警察庁の役人だった。

蒼太は黄色い花は、朝顔なのではないかと思い、
江戸時代までは存在していたと言われる黄色い朝顔。
現在では、黄色は存在しない。

梨乃の従兄がいたバンドのメンバーにも会い、
親の反対で別れた伊庭孝美に偶然会う蒼太。
その直後に、新しく入ったばかりの女性メンバーが失踪してしまう。

黄色い花と失踪した孝美、この2つが何か関係あるらしいと
2人は真実を突き止めようとします。


予想と違っていく展開でしたが面白かった。
一気に読んでしまいました。

読み進んでいくと、そう長編でもないのですが、
後半になって次々といろいろな人物が登場する印象。

梨乃と蒼太は、いいコンビって感じでした。
早瀬刑事と祖父の秋山周治が、なんとなく気に入りました。

テンポが駆け足な感じもしたかなあ。
もう少しだけページ数が多くて、
ゆったり展開で読んでみたい気もしましたが面白かったです。



posted by 葉月 at 06:58 | TrackBack(2) | 小説(東野圭吾) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/385710764
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

「夢幻花」東野圭吾
Excerpt: 「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と著者自らが語る会心作!黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。 著者のコメント ..
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2014-05-08 15:36

「夢幻花」東野圭吾
Excerpt: 独居老人殺害事件と朝顔の関係は何か。 2013年度、柴田錬三郎賞受賞作。   主人公は大学院生の蒼太。専門は原子力。 家を出たいがために、大阪の大学へ進んだ。 母親が違う年の離れた兄、要介は警察..
Weblog: りゅうちゃん別館
Tracked: 2015-01-28 16:16
当ブログ内の文章・画像の無断転載を禁止します。                     Copyright(C)2005-2016 Hazuki. All Rights Reserved.