2014年04月10日

『祈りの幕が下りる時』東野圭吾

「祈りの幕が下りる時」講談社

加賀恭一郎シリーズです。

私の好きな加賀恭一郎さんのシリーズ。
ガリレオシリーズが、TV設定の女性刑事がでてから
いまいち面白さがなくなったので、
加賀恭一郎シリーズは、このまま設定変えないでほしい!

この話、すごくよかったです!

読み終わってから、またすぐもう一度読み返しました。

ある男性の殺人事件と、幼い頃両親が離婚し、ずっと会っていなかった
恭一郎の母親にも関係してきます。

母親が病死したと連絡をうけ仙台まで遺骨を引き取りに行きます。
当時知らなかった母親の本当の気持ちも知ります。
鬱病で恭一郎を殺しかねないと思い、子供のもとを去っていった母親。


加賀の知り合いである舞台演出家の浅居博美の幼なじみ押谷も
遺体で発見され、事件に関係あると感じる加賀は、
担当ではない事件なので1人で真実を探りだします。

博美の母親は子供の頃、父親名義で借金をして行方不明になり、
父親は借金を苦に崖から飛び降り自殺をし、1人で苦労した博美。

しかし真実は、父親は生きていて、押谷を殺害してしまっていた。
身元不明だった男性は、博美の父親だった。

借金を苦に自殺しようと思った博美の父親は、
博美を連れて旅行していた。死に場所を求めて。

偶然知り合った男が、博美をお金で自由にしようとし、
博美も男性の車についていきますが、やっぱり抵抗してしまい
手に掴んだ箸で男性を刺し殺してしまいます。
男性を崖から突き落とし、父親は男性と入れ替わり生きていきます。
博美には二度と会わないつもりで…。

そんな秘密が、幼なじみの押谷に見つかってしまい、
父親は押谷を殺してしまいます。

博美には、今の地位と名誉を守りたい気持ちと
父親を見捨てるような気持ちで真実を話すのを迷います。


父親と唯一会う手段は、日本橋付近にかかっている橋の清掃でした。
自分の罪を守ってくれ、普通に会えない父親と娘。

恭一郎を思うがために、別れを決意いした母親。

この2つの気持ちが、うまく事件とからんでいて
感動するいい話でした。

図書館で借りたけど、これからハードカバーでも買ってもよかった。

加賀恭一郎は、このあと本庁へ戻る事になるようです。
日本橋のシリーズでは、街の風情がいい感じでしたが、
本庁に戻るとどうなるのかな。

まだまだ続いてほしいシリーズです。




posted by 葉月 at 23:57 | TrackBack(1) | 小説(東野圭吾) | 更新情報をチェックする
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