2016年07月11日

『人魚の眠る家』東野圭吾

「人魚の眠る家」幻冬舎

雑誌掲載ではなく書き下ろし。

脳死について、いろいろと考えさせられる話でもありました。

ハリマテクス社長、播磨和昌と妻の薫子。
瑞穂と弟の生人、2人の子供も生まれますが、
和昌の浮気発覚で、瑞穂の小学校受験が終わると
離婚をする予定でいる夫婦。

薫子の母親は瑞穂と従妹の若葉をプールに連れて行きましたが、
瑞穂が排水溝に吸い込まれ病院に運ばれますが、
脳死状態だと判定され臓器提供も相談されますが、
受け入れることは出来ず、薫子は自宅介護を始めます。

ハリマの技術で、電気刺激により瑞穂の手足が
普通に動いているように見えるようにできますが、
周囲からは、気味が悪いと避けられるように・・・。

播磨家に偶然遊んでいた紙飛行機が庭に入ってしまいます。
眠っているだけのように見える瑞穂は、
ある日、偶然にも同じ年頃の男の子に見られ会いますが、
その男の子、宗吾は播磨家は薔薇の香りがする、
瑞穂が気になる存在になります。

薫子は脳死で寝たきりの状態の瑞穂を包丁で刺し殺そうとし、
警察まで呼びますが、瑞穂の従妹で薫子の姪の若葉は、
「瑞穂ちゃんを殺さないで!」と訴え、
瑞穂が事故にあったのは自分のせいだと話します。
長年本当のことが言えなかった若葉は、ずっと苦しんでいました。

その後、夢枕にたった瑞穂をみた薫子は、
和昌と話し合い、脳死判定を受け臓器提供を行います。


宗吾は急な心臓病で苦しみ、心臓移植を受けます。
その移植された心臓は、瑞穂の心臓でした。

でも誰から移植されたかは、もちろん知らされていません。

やっと退院し、播磨家に来てみた宗吾。
でも既にすべて取り壊されて更地になっていましたが、
瑞穂を思い出し、薔薇の香りを感じる宗吾・・・。




子供の脳死判定と臓器移植。
難しい問題の話で、いろいろ考えさせられました。

自分の子供のことになると、なかなか冷静にはなれないかな。
薫子の気持ちもわかるし、周囲の人の気持ちもわかるし。

面白かったので、一気に読んでしまいました。


posted by 葉月 at 23:55 | TrackBack(1) | 小説(東野圭吾) | 更新情報をチェックする
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